Cotton-tail

3月末に福岡県に引っ越してきた主婦。2016年1月長女出産、2017年7月長男出産予定。

摂食障害のマタニティ①

わたしの前歯上2本は被せモノです。差し歯ともいう。
胃酸で溶けてしまったので、数年前に結婚式に合わせて歯医者さんで施術してもらいました。
摂食障害と一口に言っても症状は人によりけりですが、わたしの場合はいわゆる過食嘔吐というやつです。
長年に渡る嘔吐行為のため胃酸でエナメル質が溶け、象牙質が傷み、裏側が透けるようになってしまったのです。遠目から見たら歯抜けに見えてしまう。結婚式は一生に一度しかないし写真にも残ってしまうからと、一念発起して貯金をはたきました。
発症は中学2年生のときで、さいしょは拒食症、その半年後に過食嘔吐に移行。三十路になった現在もまだ完治していません。さいきんは前歯のお隣の歯も薄っすらと透けてきました。沁みるし、ときおりズキッとした痛みが走ります。

娘ちゃんを妊娠したときは嬉しさと不安が半々でした。
極端すぎる偏食と慢性的な鉄欠乏性貧血でお世辞にも栄養状態が良い母体とは到底言えない。この身体でちゃんと元気な赤ちゃんが育つのだろうか。
過食嘔吐の症状も相変わらず。産まれてもちゃんとママできるんだろうか。ストレスで悪化したらどうしよう。
妊娠したんだから病気を治さなければならない、治すべきだ、と頭の片隅では思っていても、そんなに簡単に治せるのなら十数年も患っていません。過食はストレス発散の一手段でもあり、一朝一夕で治すのはとても難しいです。

お腹の赤ちゃんのことも心配だし妊娠後期までずっと悪阻が治まらなかったこともあって妊娠中ドカ食いをする頻度は劇的に減少しましたが、たまに爆発するように食べてしまいゲーゲー吐いては「こんなママでごめんね」と泣いていました。
吐き癖がついているため手指を咽喉奥に突っ込んだり外側から胃を圧迫しなくても吐くことができるのですが、鳩尾を押した方がより確実に吐くことができるので癖でつい押し込んでしまうこともあり、お腹が大きくなってきてからは「衝撃で赤ちゃんの足が曲がってしまったのではないか」「折れてしまってはいないだろうか」と自業自得なくせに詮無いことでぐるぐるしたりして。いま思えばマタニティブルーもあったのかもしれません。

摂食障害の症状で胃の中に残っていても許容できる食材が少ないため、比喩でもなんでもなくおなじ食事を延々と毎食続けてしまうのですが、悪阻が出てからというものの味覚が変わり、安定期前の悪阻時は梅干しのおにぎりと桃を、後期悪阻時はファミマの14品目のサラダサンド(娘ちゃん妊娠時ちょうど販売期間だった)をずっと食べていました。12月の寒い中、サラダサンドを求めて近所のファミマをせかせかとハシゴしていたのが懐かしいです。
娘ちゃんのとき唯一通年食べられていた苺と固形ヨーグルトは、第二子を妊娠中のいまはなぜか食べられなくなってしまい、近所のパン屋さんのくるみとレーズンのカンパーニュと林檎ばかり食べています。ひどい偏り方ですがいろいろ食べてもどうしてもきもちわるくなって吐いてしまう。
こんな栄養状態でも娘ちゃんは無事に3000gを超えて産まれてくれたし、お腹の中の赤ちゃんも順調にスクスクと育ってくれているので、赤ちゃんって凄いなあって思います。

そういえば娘ちゃんの大好物は苺とヨーグルトです。お腹の中に居たときによく食べてた味を覚えてるのかなあ。